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 2002/4/17号で

紹介されました!

      紹介記事

激辛ブーム点火


 ヒット商品になった「激辛せんべい」は、「最初はクリスマスの商品用に頼まれ、遊びのつもりだった。七味を使った山椒(さんしょう)せんべいなどをヒントに商品化しましたが、意外とうけたのがきっかけで商品化しました」。
 このせんべいがきっかけで「激辛ブーム」となり、「激辛」は86年の
流行語大賞で銀賞を受賞した。

永六輔さん愛好


 作家永六輔さんは、「よいお茶が手に入ると、淡平に出かけるようになりました」と淡平せんべいの大ファンだ。パリッとした硬焼き、香りのいいしょうゆ味がしっかり染み込んだ丸せんべいは、うまいお茶にピッタリの一品だ。
 「あまり量は作れませんが、昔ながらの手作りを大事にしています。原料の米の仕入れから、それを粉にして焼き上げるまでよそには頼まずに一貫して自家作業。粒々感を程よくのこした粗引き具合などは先代から受け継いだ企業秘密です」と鈴木さん(五代目主人)。
 葛飾区青戸の工場。建物は古く、見るからに年代物の機械や道具類が今も大事に使われている。作業工程は、厳選された国産うるち米を粗ひきにして蒸し上げる。それを餅(もち)にしてかたどりした後、
約1ヶ月かけて充分に乾燥させる。次に鉄網で裏表をていねいに焼き上げる。昔は炭火だったが、今はガス釜を使っている。熟練職人のカンに頼った手作業だ。
 「一番気を使うのを、焼の作業より、焼く前の乾燥状態です。季節によっても違ってくるし、一番いいタイミングを選ばないと商品にならない。タイミングが悪くて全部捨てることともあります」。素焼きしたら秘
伝のしょうゆダレに潜らせて完成。香ばしいにおいが作業場を包む。
 「いろいろな種類のせんべいを作っていますが、よく売れるのは昔から醤油、のり、ゴマがベスト3。かわった
のではイカ墨やにんにくせんべいなどもあります。先代からは頑固なだけの職人になるな、絶えず工夫しろ、と教わってきましたので、いろいろ新しい商品作りにも挑戦しているんです」。

カレーにも合う
  推薦者落語家・入船亭扇橋さん

 淡平さんのせんべいは、米とかしょうゆとか吟味してこだわりで作っているでしょう。それが気に行っているんですよ。もう30年くらい前からのひいきで、人にあげたりして喜ばれています。からしせんべいとか、山椒せんべい。のりせんべいが特に好きですね。激辛せんべいは、亡くなった江戸家猫八さんは息まで辛くなった、と驚いていたけど、あれは細かくしてカレーライスに入れてもうまいものですよ。