京阿月


6代目が大学卒業後、京都で見聞を広げておりました。
今年4月に家業に戻るのですが三年間お世話になった京都の老舗和菓子店、京阿月さんを御紹介します。
世話になったお礼に参上した所、温かい御もてなしを頂きました折の写真です。
写真中の御二人が林社長ご夫妻です、大変お世話になりました、語りつくせない恩を感じています。












京阿月HPより御店の歴史を紹介します
時は幕末、幕府に開国を勧めるオランダ国王の親書が届けられた頃、京で、小豆を主として扱う雑穀屋さんが店を開きました。
代々の店主は、よい小豆を見分ける目に自信を持っており、昭和のはじめには、自分でぜんざいを作り、みかさを焼いて売り始めました。四条河原町の目抜き通、おいしい小豆を使った甘党の店は、たちまち評判となり、味にうるさい京の人たちに親しまれました。それが「京阿月」の前身です。
「あずき」という言葉を店名に使っているのは、素材を厳選し、その味を引き出す菓子作りをしてきた誇りの表れ。そこに、私たちを育ててくれた地、「京」をプラスして、「京阿月」としました。
素朴な味わいの中に込められた洗練、そして上品さを感じ取っていただけるような和菓子を作ることが、私たちの信条です。
関西では「みかさ」、関東では「どら焼き」と呼ばれる、カステラ生地に餡をはさんだシンプルなお菓子は、いまも昔も庶民に人気の、気取らないおやつ。京阿月では、この素朴なお菓子を、自分たちの代表銘菓とさせていただいています。特別な日ではなく、ふだん気軽に食べるものにこそ、つくり手の姿勢があらわれると思うからです。
京阿月の「みかさ」の生地は、丹波地方から毎日届く新鮮な特大たまごと、最高級のきめの細かい小麦粉、そして砂糖とはちみつだけを使って焼き上げています。
材料がシンプルなだけに、材料の鮮度や質、配合のバランスがおいしさを左右します。
京阿月では、植物油脂などを一切入れず、職人たちが、季節によって変わる生地の温度にも注意しながら、調合しています。
つぶ餡は、北海道産の大粒小豆。
しろ餡は、大手芒(おおてぼ)と呼ばれる白隠元豆。
そして、栗阿月は、つぶ餡に大粒の栗をはさんだもの。
3種類の餡は、それをはさむ皮の味と、絶妙のハーモニーを奏でなくてはなりません。季節によっても人の味覚は変わるので、夏と冬とで餡の糖度を変えるなど、職人たちは常に工夫をこらしています。
しっとりと弾力のある皮に包まれた、つぶ餡、しろ餡、そして栗とつぶ餡。
それぞれに違ったおいしさがあり、「ついつい全部の種類を食べたくなる」と、嬉しい評価をいただいています。

                     2013−2−12