| リアルタイムで現場把握 日経産業新聞 2002年7月18日 |
工場内の情報技術(IT)化の心臓部となるのが設備を制御するファクトリーオートメーション(FA)機器。工場内に分散するFA機器をネットワークでつなげれば、各整備の稼働情報を一括管理できるようになる。FA各社はネット対応製品の展開に力を入れている。「生産現場で起きている状況をリアルタイムで把握できれば、生産性は着実に上がるはずだ」。オムロンでFA事業を統括するインダストリアルオートメーションビジネスカンパニーの時田冨士男執行役員専務は、こう確信する。オムロンは昨年10月に約60人のシステムエンジニア(SE)からなる「ITソリューション部」を設置。自社のFA機器をネットで接続、生産関連情報を一元管理するシステムの構築事業を本格化している。例えば、工程内の仕掛かり品がどれくらいあるのかを設備に取り付けたセンターで感知。生産ライン上にモノがスムーズに流れるように管理する。中国など低賃金国と対抗していくには、いかに短納期でモノ作りを進めるかにかかっている。作業の無駄は許されない。そこで必要になるのが設備の稼動情報だ。FA機器をネット化すれば、モーターの回転数の推移などから計画通りに設備が動いているから一目で確認できる。三菱電機はFA機器を統合管理する専用ソフトを開発した。産業用ロボットや射出成型機の駆動源となるサーボアンプにネットを介して接続。条件設定やエラー履歴、診断などが可能になる。設備の故障時にも現場に出向かなくても原因を探ることもできる。オリエントモーターはネット対応モーターの品ぞろえを強化している。2001年度中に各種通信規格に対応した6シリーズ約60機種を投入した。部品各社にとって今やFA製品のネット化が付加価値を高めるのに欠かせなくなっている。 |