読谷山焼


                                    沖縄県 読谷村
読谷山焼は4人の陶工が共同運営している。
(大嶺寶清、山田真萬、玉元輝政、金城明光)
大嶺氏は琉球古陶磁器に造詣が深く沖縄県立芸大の学長を務められていた。
古陶磁に対する愛情の深さは氏の作品に顕れている。

                         大嶺寶清作 カラカラとぐい呑み



大嶺寶清氏の世界 (民芸思想とは無縁の琉球王朝文化の世界)

沖縄の焼き物は金城次郎の作風が代表的なものと考える人が多いのが現実ですが、これは民芸運動の柳宗悦や浜田庄司が著しく金城に共感、宣伝した所産であり琉球陶芸の一面でしかない。
琉球の焼き物は本来もっと端正、精緻であり琉球王朝文化の重要な一部分である事は墳墓から出土する古陶磁器の考古学的考察から明らかなのである。
柳の民芸思想を鵜呑みにした現代作家が技術が伴わないまま民芸調のゆるくて大雑把な作風を追及している事に危惧を抱いている人は少なくないのではないだろうか。
金城次郎の作風は実のところ金城のオリジナルな感性があってこその作風で真似しようとして真似出来るものではない、そこに誕生してしまうものは金城もどきの偽物と感るのは私だけではあるまい。
今後は大嶺氏の様に琉球文化に根ざした作陶を志す若手作家の出現を願うばかりである。















                                2008−4−12