湧田焼一輪挿し

18世紀、湧田焼の一輪挿しです。
湧田焼の瓶の多くは黒釉掛流しの意匠ですが、この一輪挿しは抽象的な紋様の鉄絵を筆で描いているように見えます。
明確な草花紋様や龍紋様を筆書きする例は多いのですが、写真の様な抽象的な紋様を筆で描いていたなら私の知る限りオンリーワンの瓶になります。
珍しいものと言って良いと思います。
また高台の作りのシャープさもこの一輪挿しの良い点です。
湧田焼時代の陶工の腕の確かさが現れている良品と言えます。







   2024-10ー25