鉄絵の見方

使用中、その文様など殆んど人目につかないはずなのに、
陶工達はその表面に誘われてか、鉄絵、緑彩で花鳥風月他
夥しい文様を描いた。

「日本人の真の創造は元を忘れた所にあった。繰り返しの結果は
草を想わずして草を描き、鳥を想わずして鳥を描く。
遂には牛を想って馬を描く。元を忘れた所に新しい命が芽生え出た。
これが凡ての民画の共通の性格だった。行灯皿の絵は無意識の所産であり、
無意識からのみ生み得た絵だった」(雑器の美 柳 宗悦)
                      引用資料    別冊 太陽 柳 宋悦 














                                     湧田焼 18世紀