とうちゃんの泡盛
Yahooオークションは既存のマ−ケットでは
入手困難なものが手に入ることがある。
泡盛で検索していた、数多くの出品がある。
泡盛は古酒文化がある唯一の国産酒である。
古いものほど味わいが増し芳醇な香りが楽しめると言われている。
有名な銘柄では数十万円で取引されることがあり
マニアには楽しみの要素が多い酒であると言えるであろう。
こうした古酒が数多く出品されていた。
1972年製の泡盛が売りに出ている、

 
当時の普及酒で価格もそれほど高くない(5000円)
一献傾けてみようと考えた。
家内に落札してみようかと言うと
「1972年か、とうちゃんが死んだ年だね」
「とうちゃんが生きていた時どんな泡盛を飲んでいたのか知りたいな」
と言う。
そうか 古くても飲むことの出来る泡盛はその時代の空気を
今に伝えてくれるかもしれない。
沖縄のお父さんが、不慮の事故で亡くなったのは 家内が小学2年生の時だ。
あまりに突然で なにがなんだか解らなかったことだろう。
いま 大人になって とうちゃんが飲んでいた泡盛と同じ頃の泡盛を飲んでみる。
私は一度も会ったことは無いのだけれど、少し とうちゃんに近づけるような気がする。
今の家庭があるのは とうちゃんのおかげな訳だし お礼も言っておかなければならない。
それでは 沖縄のおとうさん ご一緒にいかがですか。