小徳利

琉球王朝後期、19世紀の小さな徳利です。
高さ10センチほどで、もっともありふれた沖縄骨董と言えます。
価格も四千円から一万円で一万円越えの物はありません。
沖縄はいたる所に拝礼所があります、家の中には仏壇は勿論、ヒヌカンと称する台所の神様。
町を歩けば道の角々に石敢當、広場や公園には必ず小さな祠が有り祈りの場があります。
そうした所に対で置かれた物が写真の徳利。
県民にしてみれば、ありふれた物で骨董的価値も付かないわけです。
しかし私はビール瓶の様に身近で実用的なデザインに惹かれます。
古美術店なら何処にでもありますから沖縄訪問の際は必ず探しています。







   2024-12ー20