小盃

ペリー艦隊は下田入港前に琉球に立ち寄り物資の補給と琉球王府の接待を受けている。
航海日誌に次の様に記録されている。
「親指の爪に乗るサイズの小盃でリキュールを振舞われた、極めて美味であった。」
写真の小盃と思われるもので泡盛を振舞われたのだろう。
この小盃は沖縄の古美術市場ではよく見かけるアイテムだが長らくその全てが中国徳化窯の製品と考えられていた。
しかし市場では徳化窯に間違いない盃が大半なのだが、中には初期伊万里と思われる製品が混じるとも言われていた。
意見の分かれる部分だが、一番下資料から判る様に最近奄美大島北部から肥前に特注された琉球独特の形をした瓶子が発見されている。
こうなると小盃も特注されていたに違いないと考えるのが自然である。
初期伊万里は伊万里焼コレクターにとって垂涎の物だが、集めるに値する新しいジャンルの初期伊万里が登場したと考えている。





下 奄美で発見された琉球型の肥前磁器

   2026-4ー5