おまけ

前出の八重山焼きかもしれないと思う湧田焼を購入したのが那覇市壷屋の陶宝堂、店主とは長い付き合いで親しくしています。
久しぶりの買い物で店主は気分が良かったらしく、家内がおまけに持たされたのが写真の中国南方産染付民窯です。(私とは電話でやり取りしました)
沖縄の人はこの手の染付をなんでも安南(ベトナム)と言いたがります、家内も安南の物としてもらってきました。
どうも正確にベトナム製という事ではなくて、沖縄では下手な民窯はみんな安南ということになる様で、つまり固有名詞ではなくて下手な物という意味の一般名詞として使う事もあるようです。
内地でも似た様な話があって、写真の様な民窯染付はみんな明末ということになります。
正確に17世紀の物というより下手な物と言ったような意味合いが強くなることがあるのです。
写真の碗、下手下手と連呼しましたがそれ程馬鹿にした物でもなく、時代は18世紀くらいはあります。
しかも手慣れた文様はむしろこの時代にしか無く私は良いものだと思っています。

昔から中国、ベトナムその他東南アジア国々と交易をしてきた琉球王国、様々な国の影響を受てきましたが沖縄県民の中で意識的に強く影響を受けたはずだと認識するのが安南すなわちベトナムなようです。
泡盛のルーツはベトナムの酒ラオロンだと言うし琉球芋(薩摩芋)やサトウキビもインドネシアやベトナムに起源をもとめます、紅型も東南アジアに伝わったインド更紗が起源でしょう。
なぜか中国を外したがる琉球文明、学術的な説明が欲しくなります。
私の持論を披露いたしましょう、沖縄の人々が自分達の文明の起源をベトナムを中心に東南アジアに求める理由は、これらの国の人々の顔が自分達に似ているからです!!
(根拠なし、、、、でも人情としてありえるでしょ。






                           2018−3−6