人間国宝

長期にわたり沖縄の陶芸を語ってきた、これももうこの位にしておきたいと思う。
湧田焼きに始まり現在の沖縄芸大卒作品までの大河ドラマを描きたいと思ったのだ。
日本 朝鮮 中国 安南 との文化交流 チャンプル−文化と言われる琉球王朝の歴史の一部が具体例を伴って理解できたのではないだろうか。
チャンプル−とは沖縄方言で混ぜると言う意味である。
もともとは中国のチャン 東南アジアのチャンプラ−を語源とし双方とも混ぜると言う意味である、九州のチャンポンは沖縄のチャンプル−が語源である。

沖縄県は観光 公共事業 軍関係 農業 漁業 商業 以外に工芸 芸能の占める割合が高い、下の図にあるように人間国宝認定件数が東京 京都 大阪 石川 についで全国5位である、一島嶼と考えれば驚異的なことだろう。



全国のア−ティストを目指す若者は沖縄県を活動拠点にしたらどうだろう、沖縄にはそれら若者を受け入れる寛容さが有る 平常心で流れる時間が有る。
沖縄を語るときに「ゆったりと流れる時間」などと聴くことがある、安っぽい旅行ガイドブックを鵜呑みにしてはいけない。
沖縄県はゆったり時間が流れてなどいない、部分によっては忙しない位だし本土の田舎の方がよほどのんびりしている。
沖縄は他人に寛容であるが上にいつでも平常心なのだ。
これこそが他の文化を取り入れながら破綻することなく より優れた内なる物へ昇華させる原動力なのである。
そして これこそがア−ティストに求められる資質である、沖縄県で学んできたらよい。