沖縄土産 7 県産CD

県産ドリンクに県産本ときたら県産CDも御紹介しない訳にはいきません。
独自の文化に深い愛情と誇りを持つ沖縄県では今日でも多くの伝統芸能が継承されておりそれに関連するCDやDVDの販売も盛んです。
中でも琉球舞踊と組踊りは王朝時代からの格調高い催物でいずれも国の重要無形文化財(人間国宝)に指定されています。
2010年11月17日には連教育科学文化機関(ユネスコ)の「無形文化遺産」代表一覧表へも記載(登録)が決まっています。
今日御紹介するのは義理の弟の父上がリリースするCD、大城助吉独唱集です。
国指定重要無形文化財指定の組踊に属しており琉球古典音楽安冨祖流師範でもあります。
三線の修理をお願いした折、三線と共に送られてきました。
「あんたには解らんはずよ、でも送るから聞いてね」と嬉しい電話、聞いてみたら「あっと驚くタメゴロ〜〜」で「人はみかけによらんね〜隠居オジーだと思っていたサー」でした。
皆さんの沖縄旅行の際には是非買ってね。






沖縄タイムス

組踊とはWikipediaより
第二尚氏王朝時代の琉球では、王の代替わり時に明または清からやって来る冊封使の接待は重要な政治課題であった。1719年、第二尚氏第13代尚敬王の冊封にあたって、前年に踊奉行の職に命ぜられた玉城朝薫(このとき位階は親雲上)は、かねてから造詣の深かった日本本土の芸能を参考に、琉球独自の芸能を加え、冊封使の接待式典全7宴中の第4宴・重陽の宴において、「鶴亀二児復父仇事」『二童敵討(にどうてきうち)』、「鐘魔事」『執心鐘入(しゅうしんかねいり)』の二題を上演した。これが組踊の始まりである。さらに第5宴・餞別の宴と第6宴・拝辞の宴で「儀禮前ノ如シ。又国中ノ故事、一二齣ヲ揀Vテ楽ミヲ爲ス」と当時の冊封副使である徐葆光の著した『中山伝信録』にあることから、『銘苅子(めかるしぃ)』『女物狂(おんなものぐるい)』『孝行之巻(こうこうのまき)』の3題が上演されたと思われる。この5題が後世まで組踊の傑作「朝薫の五組」として愛されることになる。
朝薫の創始以後、組踊は冊封の宴以外の場でも士族階級の娯楽として広く楽しまれ、琉球処分後は商業演劇の舞台にもたびたび上演され、庶民の娯楽としての裾野もひろげた。また、新聞などに新作の組踊が発表されるなど、発展もした。第二次世界大戦後、琉球政府が沖縄県となった1972年5月15日には国の重要無形文化財に指定された。伝統組踊保存会の会員が、重要無形文化財「組踊」の保持者として総合認定されている。
2010年11月にユネスコの無形文化遺産である「人類の無形文化遺産の代表的な一覧表」に登録された。日本ではこの一覧表に登録されているものは18件(2010年11月現在)である。
現在では大城立裕(「カクテル・パーティー」で第五十七回芥川賞受賞の沖縄の作家)らが「新作組踊」を発表し、琉球王朝時代に創作された「組踊」と異なるものとして上演されている。

沖縄の宝に光 「組踊」無形文化遺産登録   
2010年11月17日   琉球新報より

「大変な名誉だ」「夢のよう」。組踊が国連教育科学文化機関(ユネスコ)の「無形文化遺産」代表一覧表への記載(登録)が決まった16日、組踊の継承に尽くしてきた芸能関係者らは大きな喜びに包まれた。約300年の歴史の中で廃藩置県、沖縄戦など沖縄の社会や文化が打撃を受けた時期を乗り越え、伝えられてきた組踊。登録を機にあらためて戦後の芸能復興を支えた重鎮へ感謝する声が上がった。魅力をどう県内外に発信するか試行錯誤の取り組みも続いており、感激の中で関係者は組踊の確かな未来を築くため決意を新たにした。
終戦直後の1945年12月、石川(現うるま市)の城前小学校校庭。沖縄戦の壮絶な体験をくぐり抜けてきた人たちが集まった。沖縄芸能連盟が発足し戦後の芸能復興として象徴的なこのクリスマス演芸大会には今は亡き島袋光裕氏ら戦後の芸能復興を支えた重鎮が多く出演した。
島袋光裕氏の息子で現在、伝統組踊保存会会長の島袋光晴さんもその場にいて初めて組踊を見た。演目は「花売の縁」。妻子を捨て故郷を離れて北部にいる「森川の子」を探し、旅を重ねた妻子と再会を果たす物語。集まった住民らは各自の戦争体験とも重なって共感し感動の涙を流した。
当時11歳だった光晴さんは「(住民は)布で目頭を押さえながら見ていたのが印象に残る。戦後の組踊の出発点だった」と振り返る。
沖縄戦で壊滅的な打撃を受けた組踊を戦後に復興させた重鎮らをたたえる組踊先達顕彰碑(浦添市)を前に「先達が苦労されて継承してきた。ありがとうございましたと伝えたい」と心を込める。
ユネスコ無形文化遺産登録を受け「伝統継承のたまもので夢のようだ。300年の伝統の重みを感じる」と先達へ感謝する。「若手の台頭を期待したい。次の世代を担う人々を育てたい」と意欲を見せた。

組踊先達顕彰碑の前で組踊継承への決意を語る伝統組踊保存会会長の島袋光晴さん
16日、浦添市の国立劇場おきなわにて  琉球新報より

                   2011−6−5