沖縄土産 14 シーファ(沖縄のかんざし)

人気の琉球時代劇「テンペスト」の一説。
清国より琉球に派遣されている宦官、徐丁垓はとんだ喰わせ者であった。
自らの立場を利用して琉球乗っ取りに画策する徐丁垓、それを知った主人公の琉球官史、孫寧温は政治的決着を試みる。
清国と朝貢関係にあった琉球はなるべく穏便な解決策を模索したが悪人徐丁垓にそんな事が通じる訳もなく最後の手段に出る孫寧温。
孫寧温は徐丁垓に一対一の戦いを挑む!!
風光明媚な景勝地、読谷村の浜辺でコバルトブルーの海をバックに、どうした訳かカンフーの戦いとなった御二人。
驚くほど強い徐丁垓、琉球官史孫寧温もはやこれまでかと思われた次の瞬間とっさにシーファを引き抜くと徐丁垓の急所にグサリ!!
またしても孫寧温の活躍によって琉球は救われたのでした。
しかし清国と朝貢関係にあった琉球は理由はどうあれ清国からの宦官を殺した孫寧温を処分しない訳にはいきません。
八重山諸島に島流しにされた孫寧温、琉球はどうなってしまうのか、そして孫寧温の運命やいかに!!!     
                      
つづく


美しい事で有名な琉装、ここで髪結いに使われるシーファ(かんざし)はほとんどが古い物と言われています。
それと言うのも現在シーファを作れる職人が沖縄には一人しかいなく希少品状態、技術の伝承も危ぶまれていたのです。
しかし先日テレビを見ていたら、あるお嬢さんがシーファ職人である父に弟子入りした事を伝えて、なにはともあれ胸をなでおろした沖縄伝統芸能関係の皆様なるニュースを拝見。
人ごとながら嬉しい気持ちになりました。
写真下は琉球時代のシーファ、古美術商の扱いです。
更に下の写真は琉球時代に王様が着ていた服の一部、龍の刺繍が王の権威を象徴します。



沖縄の古美術商「なるみ堂」にて撮影させていただきました。
               2011−9−9