沖縄骨董

「国が栄えると骨董が高くなる」と言う諺が中国に有ることを以前紹介した。
終戦直後の日本のように食うや食わずの時期であったり発展途上国では骨董品、美術品収集どころでないことは容易に想像がつく、ところが国が繁栄し文化的水準が上がるにつれ美術骨董品がもてはやされるようになるのである。
ある人に言わせれば「最後に到達する究極の趣味は美術品」なのだそう、だからこうした理屈も解らないではない。
そう言えばナポレオンも秀吉もはたまたヒトラーも美術品収集にご執心でした。

文化はメジャーとマイナーに大きく分けられマイナー文化はその水準にかかわらず日の目を見ないことがある、この点地域の経済力が増せば自ずと影響力が増し文化水準もマイナーからメジャーに昇格、人々の関心や注目を浴びることになる。
現在の沖縄県がまさにこの状態で最近は写真下の雑誌記事ように骨董街が出現した。
17世紀18世紀の古陶磁器や塗物の本物が比較的入手しやすい天国のような場所と弊社HPで紹介したのは一年ほど前か。
将来「昔は色々掘り出せたなー古き良き時代で懐かしいことだ」なんて言う事になることは確実。

那覇に生まれゆく「骨董の道」

いつもお世話になっている陶宝堂の金子さん頑張ってます!
なるみ堂のマスターも有名な人、そう言えば東京12チャンネル「なんでも鑑定団」に出演していたこともありました。
鑑定なんかしてもらわなくてもよく分かっている人、どちらかと言えば鑑定する側の人、琉球古陶磁では世界一でしょう、沖縄県立博物館より充実したコレクションなはずです。

諸味里民芸館の館長さんまで骨董市に出店、結構すごい人たちが楽しんで商っているところが凄いですよね、手にしている書籍は自身が著した「琉球古陶」沖縄骨董のバイブルです。

                                      2009−2−10