三島手の壺屋焼

幕末もしくは明治初頭に製作されたと思われる三島手の壷屋焼きです。
三島手とは朝鮮半島で14世紀から15世紀にかけて作られた高麗茶碗(こうらいぢゃわん)の一種で灰色の生地に飛び鉋で紋様を付けた後、白土を象嵌し焼き上げたもの。
茶の湯で使われる茶碗に名品が多く一般的には博物館でしか御目にかかれないものです。
写真の瓶はこの技法を駆使して作られた19世紀の壷屋焼です。
15世紀の茶碗ほど希少価値の有るものでは有りませんが壷屋焼の中では珍品の部類です。
あらゆる技法を駆使して無い物は無いと言われる古壷屋焼はインターナショナルな貿易国家であった琉球国の面影を偲ばせる貴重な文化遺産と言えます。









                    2014-3-19