コ ザ
 私はコザの町が好きで沖縄に行くたびにおとずれている。
このコザの町が、最近元気がない。
コザは米軍カナデ基地の門前町(?)なのだが、ちょうど基地をはさんだ反対側、沿岸部に新しい繁華街 北谷が出来た為なのである。
北谷は、太平洋戦争末期の沖縄戦において、最初に連合軍が上陸した地点に近い。
したがって北谷一帯は、米軍用地として長い間差し押さえられていた。
これらの土地が最近次々と返還され、再開発が行われたのである。
年に数回沖縄に行ってはいるが、住んでいる訳ではない私には、ある日忽然と巨大な
人工の町がネオンも鮮やかに出現した様な、不思議な感覚にとらわれた。
なにもかもが新品で最先端の施設はたちまちのうちに人々の心をとらえた。
本来那覇、コザの町が集客していた人々を根こそぎ持って行ってしまった様である。
今、那覇もコザもかって程の賑いを見ることは出来ない。
とくにコザの一番街は見るかげもなくさびれてしまった。
それでもカデナ第一ゲート前に展開する、胡座十字路までの500M、ゲート通りは、
古き良きコザの町並みを今に残している。
道の両側には、様々な商店が建ち、大半が退役軍人の経営である。
(土、日は米兵相手の商売なのだ)
ここで、おみやげのTシャツなど買い求めたらどうだろう。
東京のTシャツ屋とは一味違うシブイ買い物が出来る事間違いなしだ。