古我知焼 ?

古我知焼と言う事でヤクオフに出品されていたものです。
古我知焼とは18世紀~19世紀に沖縄県名護地方で焼かれた焼き物で地域性が高く、ほぼ全てが地元で消費され江戸はおろか那覇にも知られていなかったものです。
大正時代を迎えるまで那覇と名護の間には幹線道路が無く、名護以北の山原地方は文字通り秘境と言われる地域でした。
そんな事から古我知焼は琉球の焼き物の特徴を備えつつも独特な進化を遂げた魅力的な焼き物なのです。
さて写真の碗は古我知焼と言う事ですが結論を言えば那覇の焼き物、湧田焼でしょう。
釉薬に特徴が有り他の湧田焼と異なる印象ですが、それ以外は全て湧田焼の特徴を備えており、釉薬だけで古我知焼とするには無理があります。
いずれにせよ茶の湯にも使えそうな魅力的な出来になっています、時代は18世紀はありそうです、こうした物が八千円程で落札できるのですからヤクオフも使いなれれば魅力的です。







                    2014-9-3