金城町の大アカギ

金城町の大アカギは国指定天然記念物 
沖縄の有名な昔話「鬼餅」(おにむーちー)の舞台になったところ。
パワースポットとしても有名で沖縄の地域信仰の場でもあります。
那覇市首里金城町3

アカギはインド、東南アジア、中国、沖縄の熱帯から亜熱帯に分布するトウダイグサ科の半落葉高木。大きなものは直径1m、高さ30mに達する。大きな3出葉を互生し、葉柄や主脈は赤みを帯びる。花期は春。雌雄異株で、葉腋に淡黄色の小さな無弁の花が円錐花序をなしてつく。果実は球形で直径1〜1.5cm、渋味があるが食べられる。また若葉も食べられる。材はビショップ・ウッド と商業上は呼ばれ、暗赤色の心材は堅くて重く、また湿気に強いので、家具や楽器などの美術材として、紫檀の代りに用いられる。ベトナムや沖縄では並木として植栽される。根や茎の樹皮、葉は薬用にされることがある。
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鬼になった兄が住んでいた所

沖縄の昔話 鬼餅(おにむーちー)

昔、首里金城に兄と妹がいました。兄は大里村に移り住みました。やがて兄は鬼になってしまって村を襲い盗みを働き、人間までも食べる「大里鬼」になって、洞窟に住みつきました。妹は真実を確かめようと大里の洞窟に行きました「兄さん、妹です」妹は洞窟の前で大きな声で叫びました。  兄は留守のようです、やがて兄が帰ってきました、兄は筋肉隆々で、口は裂け牙がむき出し目は爛々と輝き、赤黒い毛に覆われた鬼になっていました。妹はすぐ外に出て一生懸命逃げました。妹は、鬼を退治しようと考え自分には普通の餅をつくり、鬼に食べさせる餅は、餅の中に鉄を入れ、どんな鬼でも食べられないように作った鉄餅を用意しました。ある日「兄さんこの間はすみません。今日はお詫びにおいしい餅をたくさん召し上がって下さい。いっしょに外の景色を見ながら食べましょう。」と妹は言葉巧みに誘い出し崖の近くまでおびき寄せました。妹は、「召し上がって下さい」と鉄餅を鬼になった兄に差し出しました。妹はおいしそうに自分の餅を食べてみせました。ところが鉄餅を口に入れた鬼の兄はそれが噛み切れないで困っていました。 鬼でも食べ切れない餅を妹がおいしそうに食べているのを見て、鬼は妹の口の頑丈さにびっくりしていた時、餅を食べあぐみながら妹のホー(陰部)を見つけた鬼はいぶかって、「お前の下の口は一体なんだ?」と尋ねました。妹は「上の口は餅を食べる口、下の口は鬼をかみ殺す口」と言ったかと思うと、妹は着物をまくりあげて、下をあからさまにして鬼である兄に迫りました。 びっくりした鬼は飛び上がるや、足を踏み外して崖下に転落してしまい、死んでしまいました。
参考史料日刊OkiMag

PS:この昔話がどの様な教訓を含んでいるものなのかよく解らないが
「鬼畜生に成り下がってもどこかの部分で人としてのモラルを忘れずにいるものである」と考えると、とても良い話に思えてきます。













内金城嶽(うちかなぐすくたき)
古い記録に登場するこの御嶽の起源は、大変古いと言われています。「琉球国由来記」には、茶湯崎村(ちゃなざきむら)(現松川)の項に記され、真壁大阿志母良礼(まかべのおおあむしられい)が仕えていた事がわかります。神名は、東側の大嶽がカネノ御イベまたはモジヨルキヨノ大神、西側の小獄はイベツカサ御セジと伝えられています。また、この御嶽は一般にフェーディン(拝殿)と呼ばれています。
9平米程の広さをやや丸く石垣で囲い、正面に直線のマグサ石をかけた石門の形になっています。
石囲いの中心には神聖とされる大木(アカギ)があり、その下に三個の石が立てられるという、沖縄独特の御嶽の形式です。

内金城嶽境内には推定樹齢200年以上と思われるアカギの大木が六本生育しています。樹高は約20mで、樹幹にはホウビカンジュ、ハブカズラ、シマオオタニワタリ、クワズイモ、ハマイヌビワなどが着生しています。
このような大木群が人里に見られるのは内金城嶽境内だけです。第二次世界大戦までは首里城内及び城外周辺にもこのようなアカギの大木が生育していましたが、戦争で殆ど消失してしまいました。



300年間のいつの頃からか根元に自然の祠ができ、この場所に旧暦6月15日に神が降りられ、願い事を聞き上げられていると、古老の言い伝えがあります。
どうぞこれだけはという願い事、年一つだけ話されてみて下さい。

地元の人達による仏像が置いてあります。
                               2009−6−18