琉球三代古窯の一つ喜名焼きは16世紀の昔
南方より泡盛の製法とともに琉球に伝わったと言われている。
現在でも喜名焼きは泡盛の古酒造りに最適とされ
沖縄の趣味人は道具にこだわり極上の古酒造りを目指すのである。
景色に優れた喜名焼きは高値で取引される事も多く
本土の茶道に代わる琉球の伝統文化といえるだろう。
喜名焼き 17世紀 良明コレクション
喜名焼きは独特な焼き締め無釉の焼物である
本土の備前と違った沖縄ならではの土が独特の風情と泡盛古酒熟成に
欠かせない遠赤外線効果と無機物の提供を行う。
最近この喜名焼を忠実に再現できる現代陶芸作家が現れた。
土にとても詳しい人で古備前を復活させた人間国宝 金重陶陽の沖縄版である。
喜名焼写し 現代
それにしても、ここまで優れた作品を作られると将来 作品が一人歩きして17世紀の喜名焼きに化けてしまう恐れも有るだろう。
作者に悪意は無い市場の欲が贋物を生み出すのである。
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