ブルーブラック 

琉球古陶磁器の魅力の一つに釉薬の良さが有ります。
過去に紹介した17世紀の湧田鉄絵碗の黒釉は自然素材が生み出す幽玄な深さが有りますし、同じく過去に紹介したコバルトブルーの瓶は沖縄の大地と大海原を見る思いがあります。
最近ヤクオフで落札した19世紀の瓶、写真下の黒釉は漆黒の中に浮かび上がるコバルトブルーが琉球文化の奥深さを体現しています。
一度途絶えた琉球古陶磁器の技術は完全な再現が今では不可能、それゆえに沖縄の古い釉薬はミステリアスな美を湛えています。







                    2012−12−14


17世紀の鉄釉流掛け

19世紀のコバルト釉

17世紀の鉄絵