温度管理がままならず釉薬が縮れてしまった天目盃で南宋か元くらいは時代が有るかなと思っている建窯系の焼物です。 悠久の昔に中国で不良品として廃棄された物が最近窯跡から発掘されました。 釉薬の縮れを「かいらぎ」と称して鑑賞、愛玩する文化の有る我が国には多くもたらされていて、決して不良品ではないのです。 酒を注げば空気との接触面が多く香りが華やかに立ち上がる、なかなかの銘品です。 骨董市ですと三万円位でしょうか。 2021-1-30