山中塗 下地師

小川さんの古い友人が山中塗の蒔絵師をしています、そんな御縁から今回の旅行は山中塗の全行程を見学する機会に恵まれました。
観光施設ではない本物の製作現場は言われなければ通り過ぎてしまう様な普通の民家で行われておりました。
海外ではチャイナが陶磁器を意味し、ジャパンは漆器を意味します、それほどまでに我が国を代表する手仕事の匠達に御会い出来た事は今生の幸せでした。

漆の製品が百年の使用に耐えるかどうかは下地師の力量と真面目な仕事にかかっています。地の粉を施し布着せをし強度を持たせます、仕上げの完璧な表面塗装は塵一つ許されません。我々10名を迎え入れた室のある部屋は後の大掃除が大変だろうと恐縮の極みです。





漆の国内消費量のわずか1%しかない国産漆を使っての下地作業は重要無形文化財クラスの作業になります。(漆の国内消費量の99%は中国産)







室の内部↓

   2015-6-9