山中塗 木地師

小川さんの古い友人が山中塗の蒔絵師をしています、そんな御縁から今回の旅行は山中塗の全行程を見学する機会に恵まれました。
観光施設ではない本物の製作現場は言われなければ通り過ぎてしまう様な普通の民家で行われておりました。
海外ではチャイナが陶磁器を意味し、ジャパンは漆器を意味します、それほどまでに我が国を代表する手仕事の匠達に御会い出来た事は今生の幸せでした。

長い乾燥の後 ミクロン単位の加工が施されます、最後は髪の毛一本分をどう削るかが勝負になります。



髪の毛一本分の精度なんて見た目には解らないと思いでしょ、ところがどっこい陶磁器も刀も浮世絵の版もこのレベルが勝負で人は見事に見分けます、古美術に興味が有れば日常的に体験できる事なのです。

   2015-6-9