浮世絵展

今年は江戸東京博物館で大浮世絵展があり浮世絵ファンには当たり年の体ですが、どうも私は浮世絵なるものを大混雑の上、人の肩越し頭越しに見るものではないと言う確固たる信念が有りまして、こうした人気の展示会には足が向きません。
浮世絵の正しい見方は雑誌でも見る様に手に持ちながら、しげしげと世相を思うのが正しい見方で、そこにガラスケースや額などが介在してはならないとは、ある数寄者のおはなし。
確かにその通りで江戸時代は今の週刊フライデーみたいな物だったのですから、それによくよく調べれば浮世絵はほとんどが春画ですしね、名高い北斎や広重の風景画は浮世絵の世界では例外的存在なんです。
こんな理由から日本では浮世絵研究が進まずにフランスの研究の後塵を拝しているらしいですよ。
まあこんな理屈っぽい話はともかくとして生理的にも人の頭越しに浮世絵は見たくないので私がしばしば訪れるのは区立の郷土資料館です。
此処は穴場中の穴場、ほとんど誰もいない会場で絵の前に10分立とうが20分立とうが誰にもいやな顔一つされませんよ、しかも一品物でない浮世絵は国立博物館で見る物と同等なんですから。
しげしげと長い時間見とれていれば今まで気が付かなかった新しい発見が有ります。
私のお薦めは処は千代田区 葛飾区 墨田区 江東区 足立区の郷土資料館です、浮世絵展示の無い期間も有りますから気を付けてくださいね。













 2014−3−25