途上国
 "なるほど" 膝を打ってしまいました。
その方の話しをまとめると『我々は中国をはじめベトナムやカンボジアなどの国々を発展途上国と認識しているが、これらの国が現在の先進国に比べ遅れていると感じられる様になったのは、産業革命以後たかだか100年位の話であり、それ以前は文化的にも文明的にも大国であった』というものです。
なるほどその通りと感じる事が出来ます。
黄河文明などは世界4大文明の一つに数えられ、近代的国家形成モデルの始祖の一つであると言えます。中国はその歴史の中でたえず大国として、大きな役割を演じて来たと言えるでしょう。
この中国が、あきらかに遅れた国家として映っていた20世紀は中国の歴史上も特異な時期であったと言い換る事が出来ます。
さらに四千年の歴史を鑑みればここ百年はほんの一瞬の事であり、少しばかり魔がさした出来事であったのかも知れません。
"本来の中国は、こんなはずではないはずだ"
中華思想を旗印に、最近の中国人のガンバリが理解出来ます。世界の工場としてのかっての日本の役割も、今や中国に取って換られてしまいました。
江沢民の"日本は21世紀には消滅する"とう発言に、大いに腹を立てましたが、今のままでは本当にそうなりかねません。なんとしても経済大国の地位は守りたいものです。

産業革命に乗り遅れた国は中国の他、南アジア諸国の大半がそうです。
これらの国々もカンボジアのアンコールワット遺跡を見れば明らかなようにかつては、ヨーロッパ諸国に伍する大国であった事は明らかです。
この事は彼らの潜在能力が決して低くはない事を証明しています。天狗になった日本人がボヤボヤしている間にこんどはこの人達が台頭して来ることは時間の問題と言えるでしょう。