東都隅田川両岸一覧



神田淡平の定番、本格手焼き煎餅今戸焼は古の製造法を今日に伝える弊社自慢の商品です。
この手焼き製法を支える重要な道具が今戸焼の鏝なのですが葛飾区青戸に有る今戸焼の陶工にお願いして作って頂いたものでした。
江戸時代に隅田川沿い現在の台東区今戸の地に興った今戸焼ですが明治の世の都市化、それに続く関東大震災の影響から薪窯を使う伝統的な製法の今戸焼は葛飾区青戸の地、中川沿いに移って来ました。
葛飾の今戸焼は昭和初期には植木鉢の生産などで忙殺を極めましたが平成の世になり中国製などに押されて廃業の危機に有った様です。
江戸の伝統を絶やしてなるものかと淡平と今戸焼のコラボレーションが始まりましたが、伝統的今戸焼最後の陶工である内山氏も先年お亡くなりになり残念な気持ちでいっぱいです。
生前製作頂いた鏝の在庫は十分に有りますから今後百年以上にわたり葛飾今戸焼の名を残せる事がせめてもの恩返しです。
さて今戸焼の薪窯が台東区今戸の地に有った頃の貴重な資料がすみだ郷土文化資料館で公開されています。
その名も「東都隅田川両岸一覧」江戸時代の両国橋から浅草寺周辺までの賑わいを今に伝えています。





両国橋の賑わい



浅草寺と吾妻橋

浅草寺付近の達磨窯



今戸の渡し周辺と達磨窯

     2014年4月30日


今戸の夕照

今戸焼 瓦造り