陶祖公園

陶磁器の事を関東では瀬戸物と一般名詞的に使うほど瀬戸製の焼き物は私達の生活に馴染んでいます。
一般家庭で普段使いにする焼き物の80%は瀬戸か美濃の焼き物でしょう、有田焼はこれらに比べ高級品扱いと言えます、間違いのないように付け加えますがあくまで一般的な普段使いの焼き物の話です、美濃や瀬戸でも志野や織部など重要無形文化財保持者やこれに匹敵する名工の窯は世界が違いますよ。
ちなみに関西では焼き物の事を唐津物と一般名詞的に使う事が有る様で唐津物と言っても必ずしも唐津製ではないようです。

さてそんな日本有数の焼き物の里瀬戸に行きました、まずは瀬戸の中心部を一望できる陶祖公園を訪れました。
ここにある瀬戸地方に焼き物の技術を伝えた藤四郎の業績を称える巨大な六角陶碑はオブジェとしても見ごたえのある芸術品でした。
また階段途中に在る志野焼の燈籠は瀬戸の誇りを一身で表現する優れ物でした。
志野焼は瀬戸で興ったか美濃で興ったか喧々諤々の議論の時期も有った様ですが、この燈籠を見た時そんな事はどうでもいい事の様に感じました、その位この燈籠は此処に在るからこそより一層「気高く美しい」存在感が有ったのです。



















陶祖・藤四郎の業績を称える巨大な六角陶碑は慶応3年(1867)に建設されたもので、やきものでつくられた碑としては国内最大級の大きさを誇る。



 2013−10−24