飛青磁 (とびせいじ)


飛青磁とは中国は元の時代に景徳鎮で焼かれた青磁で肌に鉄釉の斑点紋をあしらった物、上の写真は国立博物館蔵の国宝になります。
この独特な青磁は日本の茶人達の審美眼に叶い大変に珍重されましたが世界的にはあまり受けが良くなく、そのほとんどが日本に伝世しています。
ヒット商品ではなかったこともあり、ごく短い期間に少量作られただけの様です。
写真下は同じく元の時代の中国の物、日常使いの雑器ですが飛青磁と言って良い文様があり面白い物だと思います。
これが精品であれば、相当なものですが雑器であるが為に骨董市に転がっている事になります。
時代は間違いのない物ですから楽しんで使う分には大変趣味の良い世界と言えるでしょう。

分厚くて丈夫で実用一点張りなところが元と言う時代の空気です





      2017-3-24