知能

大学生になる娘が使う教科書の中に読み物として面白い物が間々あり、そんな時は借りて楽しんでいる。
「ヒューマンサイエンス心理学アプローチ」は面白かった、特に知能に関する考察は実に興味深く世の中を見る目が少し変わるほどです。
「知能」と言う単語、我々は普段何気なく便利に使っている言葉です、知能指数とか知能テストだとか何かと嫌な思い出の響きを持ってなじみ深いし、あるいは知能の高い動物だとかでイルカや犬を定義していないだろうか。
しかし驚いた事に教科書によれば知能と言うものを明確に定義出来た学者はいまだいないのだそうです。
つまり定義も明確でないままに日常的に、教育界まで含めて実にお手軽便利に利用されている概念らしいのです。
そんな中、ガードナーと言う学者が果敢にも知能を8つの独立した知能として分類しています、面白いので紹介しますと

1言語的知能 
自分の考えや感想を言葉や文章にして表現する能力
2論理数学的知能
問題を論理的に分析したり数学的な操作をする能力
3音楽的知能
音楽を理解したり作曲する能力
4身体運動的知能
問題を解決するために身体を使用する能力
5空間的知能
広い空間のパターンを認識して操作する能力
6対人的知能
他人の意図や動機付け欲求を理解して他人とうまくやっていく能力
7内省的知能
自身の感情や欲求を理解してコントロールする能力
8博物的知能
種々なものを区別や分類したりする能力

どうですか面白いでしょ、説明は要約しましたが十分伝わると思います。
これ以外にも
霊魂の現象としての意識だとか
学習には遺伝的基盤が有るとか
人間の行動の特徴は遺伝に有るとか
遺伝 進化だけで説明できない要素が文化だとか
動機と動機付けは違うとか
内発的行動、外発的行動だとか
パーソナリティーとは人をして他人に影響を与えるものとか
まあその他諸々で頭が痛くなりますが、とっても面白い本でした!!
   2015-1-1