天目茶碗

SNY美術さんで見せて頂いた天目茶碗、12世紀 宋代の物です。
これが天目?と数寄者なら首をかしげるはずで、日本で天目茶碗と言えば黒釉や柿釉が主流ですから。
中には天下の名物 曜変天目や木の葉天目以外は天目じゃないなんて方もいらして、ここらを狙って結局は偽物をつかまされるなんて言うのはお決まりのコースの様です。
よくよく考えれば天目茶碗は本来大衆陶器でありまして当時は庶民の焼物、色々な大きさや形 色があっておかしくないのです。
中国には「国が栄えると骨董が高くなる」と言う諺まであるとおり最近は骨董ブーム、あちらこちらで発掘が進み嘗ては顧みられなかった物や新発見の古物が高い評価を得ています。
写真もそんな物の一つ、新発見の天目と言えるでしょう、血眼で資料をあさりましたら福建省あたりで焼かれた醤釉と言う部類の物だとわかりました。
将来性抜群のお宝かもしれませんね、興味のある方は問い合わせてみたらいかがでしょうか。