新作の天目茶碗

東京国立博物館で現在「中国の至宝」展が行われていますが、この入場券を頂いたので行ってみました。
入場券をくれたのは今日の政治情勢からか入場者数が伸び悩んでいるのかもしれません、通常でしたら素晴らしい内容の展示会なのに複雑な心境です。
「中国の至宝」展入口では荷物検査も行われていて緊張しました、東博入場時には初めての経験で、それだけ展示物が一級文物である証拠です。
さて出口近くの御土産店で写真の天目茶碗を見つけました、背筋が凍る衝撃が走った茶碗です。
どう言う事かと言えばこの天目茶碗、出来が宋代の天目茶碗と見紛うばかりで、これを薬で汚し二、三年土に埋めておいたら完全に偽物に化けるなと思ったのです。
最近古美術店には欲しくなる様な宋代の天目茶碗を多く見かけますが改めて注意が必要だと思いました。
店員の中国人は「これは作るのが難しいんですよ、最近良い物が出来るようになりました」と胸を張って言っていました、たしかに御土産品としては最高ですね。
こうした物は解って楽しむ分には良い買い物ですが、偽物に化けて人をだましたら下手物になります。
御察しの通り上手物と下手物は紙一重なんです、所有する人の考え方や教養一つでどちらににもなってしまいます、骨董は人間と同じなんですね。
今回はいつか役に立つかもしれない参考品として購入しました、もちろん御土産品価格です。





ところで娘が大学で茶道を始めたので、最近使える良い茶碗が欲しいと思っています。
そんな折、今年の学園祭で茶会に招待され35年ぶりに正客を務めました、緊張しましたが良い思い出です。
一方外ではドンチャン騒ぎ、のど自慢大会会場の周りは和ありアメリカありブラジルあり韓国ありの模擬店で本当に楽しませてくれます、気分が若返りました。

























      2012−11−6