震災

11日の震災から二週間以上が過ぎた、昨日の事の様な随分前の事の様な複雑な心境です。
当日は帰宅困難者であふれ普段なら一時間の道のりを皆十時間以上かけて帰って行ったが異口同音に「被災した人たちの苦労に比べればたいしたことじゃない」と言っていた。週明けの交通機関は大混乱で電車に乗るのに二時間以上の行列を作っていたが割り込む者などいなかった、私はつくづく日本人であることを誇りに思った、この社会は大丈夫だ必ず再生できる。
商店街振興組合で週明け14日(月曜日)には義援金の募金を始めたが同時に個人の力などまったくもって微力だと感じた。
微力ながら私がしなければならない事はきっと世の中の動きを止めない事なのだと感じた、いつもどうりに店を開けて売れようが売れまいが営業する事だ。
自転車で徒歩で通勤した、多くの人がそうだった自分達だけが特別なのではない。
店の帰りに街灯が消え真っ暗な白髭橋から見た南千住の夜景が忘れられない、いや一生忘れてはならないと思った、皆が健康で元気に商いができている事がどんなに有難いことであったのか、この年でようやく解った瞬間だった。そしてこれらの事を全て失ってしまった被災者の皆さんに私たちは今後何ができるだろうか、本気で考えてみたい。
持ち合わせていたデジカメで写真を撮ることにした、絶対に忘れないために。



                              2011−3ー26