神品至宝  台北 国立故宮博物院


上野の東京国立博物館で神品至宝台北国立故宮博物院展が開催されています。
本来なら台湾でしか見る事が出来ない神品の数々を上野で見る事が出来るアジアで催される初めての大規模な故宮博物院展だそうです。
王朝が交代する度に繰り返された戦乱から意外な事に中国にはそれほど古い物は残されていないと言われています、これを称して「中国では文化財を死者が守り伝え、日本では生者が守り伝える」なんていう事をまことしやかに言う人がいます。
日本では天皇家や旧大名家、豪商、神社仏閣、文化団体、例えば表千家、裏千家などが至宝を伝世するのに対して中国では良い物は副葬品として御墓から出ると言う事らしいのです。
しかしこれは大きな間違いですね、今回の展示会を見れば明らかです。
中国は王朝が交代しても歴代の皇帝がコレクションした物を大切に継承しています、むしろこれらの遺産を継承できる事が正当なる王朝の証と言わんばかりなのです。
正真正銘の神品に上野で出会えるのは9月15日までですよ!!

私は今回の展覧会を一年以上前から楽しみにしていました。
上のチラシが半年位前に配布された物です、このチラシに対して台湾当局から重大なる指摘が有りました、改善されない場合は開催も危ぶまれたほどです、結果刷り直された物が下のチラシです。
どこが違うかおわかりですか?
正解は上のチラシには国立の二文字が抜けているのです。
複雑な政治情勢がこうした所にも影響するのですね。

 2014−7−18