下鴨茶寮

下鴨茶寮、京都でも指折りの料亭です。
近くにいた事も有り「そうだ!下鴨茶寮でランチでも食べよう!!」と思い立ったのです。
有名処でもランチはリーズナブルに頂けるもの、夜の会席ほどのクオリティーは期待できませんが、その片鱗を窺うには十分な体験になるはずです。
案の定、予約もなしに飛び込んだのが間違いの元、玄関先の案内係に昼食を所望すると席に空きが無いとの事。
しかしおもてなしの心は行き届いたもので「上の者に相談するので少々お待ち下さい」との事でした。
しばらくすると申し訳なさそうに「個室を利用頂き、夜のコースでしたらご案内できます、ドリンク別で一万五千円のお料理になります」ときやがった。
しかも若干、客を値踏みする様な素振りに引くに引けなくなり「ようござんす、頂きましょう」と相成りました。
いやーまいったな、こんなに広い部屋に一人で食事とは寂しすぎる、しかも庭を散策する予約の客が珍しい動物でも観る様に檻の中の私を覗うでは有りませんか。
「そんなに人間が珍しいのか!!」などとは叫ばずに、にこやかに会釈をする私でございます。
さて結論を言えば本当に入店して良かった!!
美味しい事この上ない、特に吸い物など別次元のものでした!!
「このお吸い物、なぜこんなに美味しいの」と問うと係りが言うには「利尻コンブを七十度の水温で七時間かけて出汁を取りそこに鰹出汁をぶつけて更なる旨味を引き出しています」との事。
いやはや絶品とはこの事を言うのだ、嘘だと思ったら是非ともご来店を。





































   2014−10−14