昭和初期の湯呑


昭和の日本製湯呑だと思います。
見込の寿は中国文字ですがどこか日本的な佇まいです。
明治時代の物という事でしたが昭和の香り、サザエさん的空間を感じます。
シャープな高台から言っても、もしかしたら昭和30年代の物かな?
時代考証に大きな振れ幅が有りますが、これは伝統工芸品の宿命で長い歴史の裏返しとも言える現象です。
時代の推測には製作した陶工の息を感じるようにならねばなりません、例えば今製の明末染付の人物画を見て「あっこれは現代人の絵だな」と直観する様なものです。
色々と考えさせられるのが骨董の魅力の一つ、300円程で随分と楽しませてもらっています。







      2021-6-6