ショットグラス

かつて私は映画少年でした。
中学が秋葉原に有り映画館の聖地、上野、有楽町は目と鼻の先、そんな訳で中学生の三年間、洋画のロードショウは全て鑑賞しました。
中学生だった頃ほどでは有りませんが社会人になるまで映画鑑賞は続きます。
洋画ファンは大なり小なり欧米好きになります私も例外ではなくアメリカに憧れるミーハーな少年でした。
アメリカ映画に出てくる絵は全てが別世界、今以上に日本とは文化的に異質でした。
例えばV10、5000CCの大きな車がホイルスピンの白煙と共に悪玉を追いかけるとか全くの別世界、そう言えば免許を取ってホイルスピンに挑戦しましたが当時の日本車では無理でしたよ。
パンの間にハンバーグが挟まっている食べ物を駅のベンチで頬張るスティーブマックイーンに憧れてもハンバーガーの味は知りませんでした、日本でマクドナルドが知られる様になる前の話です。

そしてなんと言っても恰好良かったのがアメリカの俳優たちがショットグラス片手にバーボンウィスキーをあおるシーン。
ジョンウェインやハンフリーボガードではちょいと古すぎて
チャイナタウンのニコルソン
ディアハンターのデニーロ
ブレードランナーのハリソンフォードあたりが最高でした。
日本ではウィスキーをロックか水割りで飲む事が多くショットグラスはあまり馴染が有りません、そんな訳で粋なショットグラスに御目にかかれません。
日本橋三越辺りに売っている様な高級品はお門違いで、50年くらい未来のLAでレプリカントがスネークショウを演じている様な場末の酒場、ガード下で使われる様なあのショットグラスが欲しいのです。
そうしたら新年早々有りました有りました!!
新年の挨拶回りの後、立ち寄った100円ショップダイソーにてトルコ製のショットグラスを発見!!
これだよこれ!!と言う訳でショットグラスを買い込んでと、あとはジャックダニエルだ。

      2012−1−8