東京国立博物館が新しい言葉を作りました、その名も「初期白磁」。
初期の白磁と言う事ではなくて、六世紀の中国は隋の時代にさかのぼる白い焼き物を初期白磁と定義したようです。
今年の夏、催される三国志展でお披露目される新発見の最古の白磁に触発されたのか白磁の展示に力が入る最近のトーハクです。
ところで三国志展でお披露目される白磁は隋の物(初期白磁)より三百年古い最古の白磁です。
そんな訳で三国志展でお披露目される白磁壺は初期白磁と区別するべきではないでしょうか。
最古白磁、初期白磁、古白磁、白磁と新しくなっていくのはどうですか(笑
2019-4-4
最古の白磁発見のブログ 2019-2-20
2019-2-20のNHKニュースによると
三国志で知られる曹操の墓(3世紀)から白磁壺が出土したらしい。
もし曹操の時代の物なら間違いなく世界最古の白磁で現在の考古学の定説より300年古いことになります。
東京国立博物館の研究者には衝撃が走っており最古の白磁だとしています。
今年夏に東京国立博物館で催される「三国志展」でお披露目されるようです。
これまで白磁の起源は6世紀の中国北斉にあるとされ、北宋時代の定窯で(10世紀頃)技術的頂点を極めます。
写真下は定窯の白磁、上の写真の三国時代の物に比べれば完成度が高い事が判ります。
日本に正式に輸入された最初の白磁は博多にもたらされた北宋11世紀、寧徳窯の物です。写真↓
当時の白磁は今日私たちが想像する以上に貴重な物でした。
白磁が広く一般に普及するのは中国においても元時代後半(14世紀頃)と言われています。
2019-2-20
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