新機能
一般に工業製品は買った瞬間から価値の償却が始まる。
一部の物は、多品、名機として価値を上げる物もあるが、これは特殊な例と言えるだろう。
家電のコンピューター化によってこの概念に変化が生じると思う。
デジタル機器の持つ学習機能である。例えばソニーの新しいTVコクーンだ。

キャッチコピー"ビデオ以来の大発明"の上に次の様な一文がある。
“コクーンさえあれば、今あるテレビがあなたの好みを学習し、あなたにとことん役立つテレビに成長します。”
買った瞬間よりも使い込むうちにどんどんつかいやすくなる訳である。
お気に入りのTV番組がある人は目に見えて便利な機能だろう。使い込むほどに自分色になるのである。
これは21世紀の新しい工業製品のあり方である。 
携帯電話はいまでもこれに近いものがあるが、いずれはほとんどすべての工業製品に学習機能が宿ると思う。自動車などは、劇的な性能向上につながる事になるとおもうのですが。