昭和レトロ25 清酒力士の酒器 |
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写真は昭和30年代に清酒力士の蔵元、釜屋がお客様に配ったオリジナル酒器セットです。 時代を感じさせる段ボール箱に入っていて中には当時の社長のメッセージが添えられていました。 「器のデザインは時代と供に変化します、昭和には昭和の酒器があってよい、釜屋では人気の漫画家おおば比呂司氏にデザインを依頼しました、また磁器は有田風の高級陶器を使用しています」 なんという先見の明でしょうか、現在のジャパンカルチャー、マンガを先取りする先見性です。 この酒器は現在は昭和レトロ位の扱いでしょうが三百年四百年後には文化財として高い評価を得ること間違いなしです。 それにしても昭和なデザイン、増村保造監督作品の映画に出てくる女性像を連想する おおば比呂司 Wikipedia 幼き頃から絵画・イラストの才能を発揮。 1942年12月、徴兵で陸軍入隊(航空隊勤務)となる。この時の貴重な体験が、後の飛行機デッサン創作に活かされる事となる。 終戦後、退役し、北海道新聞社に入社。 1958年に独立し漫画家としての活動を開始。漫画雑誌などに原稿を執筆し、その独創的で温かみのある絵画タッチで人気を博し、卓抜したアイディアと早描きぶりから「輪転機」といわれるほどの実力を誇った。 讀賣新聞、報知新聞などにもイラストを掲載していたこともある。 1982年からオランダ・ユトレヒトに移住し、1986年4月に帰国したが1988年8月に66歳で急逝した。 商業デザインの仕事も多く、ホテイフーズの焼き鳥缶詰、おたべ、中浦本舗(島根県松江市)のどじょう掬いまんじゅうのパッケージ画もおおばの手によって製作された。また、大変な飛行機マニアでもあり、全日空の時刻表の表紙イラストを手掛けたこともある。 石ノ森章太郎は、著書『マンガ家入門』の中で、日本で最も絵の上手いカートゥーン作家の一人におおばの名前を挙げている 札幌市資料館 公式HP おおば比呂司記念室 札幌市 公式HP 札幌アート・シーン 2010−8−15 |
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