琉球焼 島袋常一


今はインバウンドによるプチバブルで皆さんキビキビと御金儲けに励んでいますが、結婚したての30年前、沖縄県は今よりもずーっとゆっくりしていました。
今の地方温泉街位のテンションで、その頃の沖縄の方が異国情緒に溢れていて楽しかった、とは祖父の勝手なノスタルジーでしょうか。
この頃の沖縄土産と言えば黒糖飴に泡盛、ちんすこうくらいで、工芸品は写真の琉球焼きが主だったように思います。
もちろん大金を出せば紅型、漆器、芭蕉布などは有る訳ですが、沖縄土産として一般的ではありませんでした。
金城次郎が人間国宝になる2年前のお話です。
さて写真の琉球焼は沖縄の妹のお土産で先日頂いた物、懐かしく感じるとともに琉球焼の紋様ってこんなにレベルが高かったんだ!!と驚きました、30年前にもっとよく見ておけばよかったと思います。
常一と作者名を入れるだけあって、でいごの花の南国的な濃さが良く出ています。
この壺は妹の亭主のお父さんの物、妹の亭主のお父さんは三線奏者で後に組踊三線の重要無形文化財団体指定を受けます、その前に県教育長、文化功労賞を頂いた折の記念品です。
そうした意味でも常一さん、いつも以上に気合が入った作品になりました。









      2018-11-3