楽美術館 |
|||
楽美術館正面 財団法人樂美術館は樂焼の美術館として1978 年樂家に隣接して設立。所蔵品は約900点、樂家14代樂覚入によって寄贈された樂家に伝来する樂歴代作品と茶道工芸美術、樂家文書資料であります。 休館日 月曜 (但し祝日の場合は開館) 開館時間 午前10時〜午後4寺30分 茶碗はまさに手のひらの中の宇宙、樂美術館はでは展示ケースのガラス越しの観賞だけではなく実際に手にふれて見る事ができます。手に触ふれる感触、柔らかで繊細な造形、釉薬や土の表情、重さと量感、高台の削り、見込の広がり等、手取りの感覚、展示室のガラス越しには味わえない新たな世界が見えてきます。 当館では以下の企画を行っております。 1 手にふれる樂茶碗観賞会 館蔵である樂歴代作品を手に取って鑑賞していただきます。 当館学芸員が説明を致します。 開催日 毎月 第一土曜、日曜 2 特別鑑賞茶会 手に触れるだけではなく、それで茶を味わいたい。 樂美術館の茶室で催される当館収蔵作品を使っての茶会です。 席主は当代吉左衞門、茶室では道具の説明、対話がはずみます。 (楽美術館HPより転載) 上記の楽HPにあるように楽美術館では毎月一度実際に楽茶碗に触れることのできる会がございます今回これに参加させて頂きました。 使用された茶碗は当代吉左衞門作の日月波(nichigeppa)1986年作 (写真上) ひと思いに斬りつけた、激しく鋭利に 闇雲にもがいて、わが身を切りつけるがごとく 如何様の結末を迎えることになるのかさえわからぬまま 腰の一角に向かって斬りつけた 斜めに振り下ろした箆は高台まで達し ばっさりと高台の一部が削ぎ落ちた その情動の激しさにもかかわらず 日月波はおっとりとした古典の風を持っている 規範を破ることで切り開かれる世界と 永年培われた古典規範に証された世界 相反する世界の不思議な同存 是と非 守と破 古典と現代 僕は見込みの中に古典的な月を表した 昼と夜 際だつ軌跡が 偶然にも日月波の中で交点を結び やがて反対方向へと分かれていく 「当代吉左衛門のコメント」 2009−9−27 |
|||