ラジカセ
 私は1994年から2002年まで地域の子供会の会長を務めてまいりました。
当然長男・長女は小学生です。(でした)共通の体験を得る為。子供達が、私が若かった頃を後年まで覚えていてくれれば、と言ったある種の親(バカ)心です。
子供会行事のメインイベントは、冬の餅つき大会、夏のバス旅行そしてラジオ体操でしょう。
 本題に入ります。
このラジオ体操で私はラジカセを2台ダメにしました。もともとが安物2千円前後の物です。ラジオ体操に高級・高音質のラジカセが必要な訳がなく、安物使いに走りました。
壊れたラジカセは(機械物は全部です)分解します。これは私の趣味でもあります。そしてこの2台のラジカセには考えさせられてしまいました。
一台は聞いたことの無いブランドで中国製です。価格は1800円位です。もう一台は山水電気の物で3000円くらいしたでしょうか。中国で作られているブランドのみSANSUIのOEM物です。
分解して解ったのですが、この2台に使用されていたスピーカーが同一メーカーの物でした。
中国国営企業 浙洲市光申似器厂 製です。
いくら安物のOEMとは言え、天下の山水ブランドを背負ったラジカセがです。
私達の世代で山水製のオーディオ機器と言えば、あこがれの的、まさに神器でした。本来こんな安物に山水ブランドを付けること自体、言語道断なのです。
時代が変わりました。
何がどう変わったかうまく書けませんが、最近は世の中の全ての価値が大きく変質しています。
スピーカーの部品一つでなにか大きな世の中のうねりを感じるのです。