ペンタックス SP
 旭光学製ペンタックスSP(一眼レフ)は、そのコストパフォーマンスの高さから大変なヒット商品となった。カメラ業界の両雄 ニコン、キャノンに対して旭光学は小型で使いやすいカメラを廉価で供給するメーカーとして知られている。どちらか言えば普及機メーカーの印象であるがシンプルで頑丈なカメラはニコン、キャノンにはない魅力となって多くのファンを掴んでいた。
ペンタックスSPが大変良く売れていた時代の競合製品はニコンF、トプコンRなどである。いずれも名機として名高い。ニコンF、トプコンR はその堅牢性と高性能から米軍の正式採用となりベトナム戦争取材に大活躍していた。

沖縄光精堂の主人の話によると、ある時期沖縄駐留の米軍は一斉にニコンFからペンタックスSPに乗り換えたと言う。小型で使いやすい点が評価されたらしい。
正式採用ではなかったが。数多くのペンタックスSPがベトナムに従軍した。
当時の記録フィルムを見れば、なるほどペンタックスの使用頻度が高い事を確認できる。
一般に売られたペンタックスSPはモータードライブを付ける事が出来ない。
旭光学は米軍向けにモータドライブ付のSPを収納している。
今でもアメリカの中古市場でたまに見かける事が出来る。
数年前まで一番目にする事が出来て街中のカメラ店に沢山中古品として安く出回っていた
都市がある。 ベトナム ホーチミン市である。