おてしょ (御手塩)

「おてしょ」(御手塩)なんて今はほとんど死語の様です。
「おてしょ」とは手塩皿、すなわち今の醤油皿のことで主に女性が用いる言葉だそうで、そのためか料理屋でもあまり使われないようです。
私は赤ん坊の頃、水元出身の御婆ちゃんが盛んに「おてしょ おてしょ」と言っていた為今でも醤油皿のことを「おてしょ」と言います。
江戸の昔には醤油なんぞは高級品で庶民の調味料としては塩が一般的、ですから今の醤油皿用途の物を「おてしょ」手塩皿と呼んでいました。
そんな明治時代の「おてしょ」手塩皿が骨董市で十枚二千円、皿が気に入ったというより藁で梱包している古の風情が気に入りました。
米を食らう民族の焼き物とその物流、民俗学だな~







さいたまスーパーアリーナの骨董市 250店舗が揃う規模の大きな催しです





   2016-6-8