ネルソン・パス
 アメリカのオーディオメーカーは我国の様な大企業は比較的少数で、大半は中小企業である。
オーナーが自らの才能を信じて起業する。中小のメーカーは、スケールメリットを享受出来ない分個性的で魅力ある製品が多い。そんなメーカーのひとつ、パス・ラボラトリー社は業界の鬼才、ネルソン・パス氏が主宰するハイエンドメーカーである。製品には当然使用証明書が付属するが、この中で氏は、自らの設計思想・設計哲学を熱く語っている。ブランドとはマーケットにおいて、消費者に選ばれた(選ばれる)物であり、根源には常に造り手や経営者の哲学、情熱、ウィジョンがあるのである。あまりに魅力的な内容なのでコピーさせて頂いた。以下原文のまま紹介し、さらに和訳を添える。オーディオに興味の無い方は途中であきてしまうかも知れないが、ぜひ最後まで目を通して頂きたい。
“物造りとは、こう言う事を言うのだ”と感激できると思うからである。

    〔原文〕  〔和訳〕