銘品

1970年代の日本製機械式一眼レフ、その中で一般に普及機と言われている物に銘機が多いと思う。
例えばキャノンFTb、ペンタックスSPなどは本当によく出来た機械である。
同時期のフラッグシップモデルの様に考えられる、
全ての機能を高次元で、全て充実させようとする緊迫感が無い所が良いのである。
普及期であるが為のコストの制約が機能の割り切りを呼んでかえって解りやすく、品質と信頼感を使用者につたえる。
言い換えれば、無理の無い設計が、価格以上の安心をもたらしている。
普及機であるから沢山売れた。
こんな銘品が下町の質屋あたりでもタダ同然の価値でゴロゴロしている。
日本って国は本当にスゴイと思ってしまう 。