Leverage Limit

 高機能化、高付加価値は成熟市場における売上増の切り札である。しかし、一方でLeverage Limitの概念も理解しておく必要があるだろう。Leverage Limitとは、その製品なり商品の性能を今まで以上に高めても誰も注意をはらわなくなる、消費者が興味を示さなくなる領域である。たとえば、DVDの記録容量が100Gになって映画が20本入ったとしてもあまり必要とされないと考える。1枚のディスクに1本の映画の方が良いかもしれない。たとえば、ジェットエンジンが搭載されて時速500kmで飛ぶように走る車など誰が必要とするだろうか。産業空洞化が叫ばれ日本のモノづくりをより強固にする為の切り札高機能化。そこにはたえずLeverage Limitが存在する。既存のモノづくりではいずれ頭打ちだ。新領域の開発、真のイノベーターの出現がまたれている。