京都紀行2  貴船 川床

京都に修行に出ている長男の陣中見舞いに家族全員で出かけた。
図らずも遠出の四人旅は数年振りである。
子供達も大学生になり社会人になれば親との旅行も敬遠するようになる、寂しい思いであったがこれからはまた別の形でこうした事も多くなるだろう。
幾つかの御挨拶を済ませた後は完全観光モード。

京の鴨川を遡ると幾つかの支流を経て貴船川に到る、貴船山と鞍馬山に抱かれた渓谷貴船川沿いに料理屋が並び川床が供される、真夏の京都で涼を呼ぶ事から評判になり5月から9月の間の川床料理が有名になった。
家族と友人を連れて川床初体験の我々ははしゃぎすぎで酒が進むがそれ程酔った感じがしない。
川の流れの最中にあり絶えず足元が動いている、景色が変化している様な錯覚に酔いも複雑だ。
川床の雰囲気をお伝えるとすれば隅田川の屋形船の様なものだろう。
よく似た雰囲気を感じるのだが最大の違いは供される料理が川床の方が格が高いという事だろうか、逆説的に言えば屋形船の方も料理を格上げすれば新たな顧客層を開拓できる可能性があると思う。
さて川床の方、優美なせせらぎのなかで品良くお食事かと思っていたら意外なほど大きな滝の音がする、自然話声が大きくなり遠くに座る家族には大声が必要だ。
ここ貴船荘は落差の有る滝を愛でるのが売りで景観を楽しんで頂きたい、静かに御食事をしたい方は比較的流れの緩やかな川床もあるので検索してほしい。
しかしそれも常連の域になればこそで最初は貴船荘の様な川床の方が絶対に面白い、貴船荘はお薦めです。  2011年9月18日



























      2011−10−22