教訓
 中国経済の覚醒の引き金について。
 もっとも衝撃的な教訓は、ごく近くにあった。日本が経済大国となった事実に目覚めはじめたのだ。日本を訪問し、その活力を目のあたりにして、中国の共産党員は、衝撃を受けた。中国共産党の宣伝部長までが、報告書で驚きを書き記している。日本では、二世帯に一世帯が自動車を保有し、95パーセント以上の世帯がテレビ、冷蔵庫、洗濯機を保有している。服装のデザインの豊富さと清潔さにも驚いている。「ある日曜日、にぎやかな通りを歩いた。行き交う女性は、だれひとりとしておなじ服を着ていなかった。」さらに、もっと驚くべきことを書き記している。「われわれに同行した女性は、毎日、違う服を着ていた」