古染付

写真はトーハクに常設展示される古染付の香合です。
現在トーハクは「始皇帝と大兵馬俑」展を好評開催中な訳ですが、その圧倒的な文化力と開闢の力強さを備えた古代文明で世界遺産的な強烈な展示に疲れきって、次に訪れた東洋館の常設展示される古染付の香合に心が和みました。
古染付とは明末、日本では戦国時代から安土桃山時代に中国の南方系民窯で焼かれた染付磁器の事です。
同時代の茶人の嗜好に合致して日本では非常に大切にされた一群で、心和むヘタウマ感は今見ても良い物です。
こうした美学は世界中でも日本独自のもので良い古染付はその殆どが日本に伝世しています。
兵馬俑と違ってその気になれば(かなり本気でその気になれば)誰にでも入手できる可能性のある古美術と言うよりは骨董の世界です。







   2015-11-16